新年あけましておめでとうございます。

 昨年は、一水会結成五〇周年にあたりました。

 昨年の活動感想として、原爆被爆地広島市内において駐日ロシア連邦大使館と弊会の共催による「軍備管理と核軍縮の現状と見通し」と題してシンポジウムが行われた。

 開催にあたって岡山支部がその準備を任され、会場の準備、スケジュール設定、地元の方々へのご理解を賜る根回しを行い、そして一番緊張したのが大使一行の警備態勢だった。

 八月は、ロシアの特別軍事行動への世界各国の非難、ウクライナ擁護の世論が盛り上がっていた最中である。そして、平和公園への献花が行われる時に何が起こるかわからないしマスコミも大挙取材に駆け付けている。

 一般の方からの突発的な行動が起きるかもと色々想定したが、無事スケジュールをこなすことができた。警備人員は足りない。岡山支部から一〇名、広島県警OBの方の警備会社から五名で対応した。
ガルージン大使は、囲み取材に誠意をもって三〇分以上、応えられていた。

 八月の炎天下の中での表敬参拝であったが、ガルージン大使の祖国の大義を強く熱弁する姿を見て、彼こそ真のサムライだと思った。

 日本の政治家も外交官も見習ってほしものだ。

 ウクライナ擁護の立場が政治的人気取りになると見るやGW連休明けからお金を配って各国にロシアへの経済制裁を訴えた岸田総理は、金だけバラまいてロシアの恨みを増長させ、アメリカのポチを最大に演じた不甲斐ない外交は、対米隷属の日本を示すことになったのかもしれない。

 今後、アメリカとロシアが日本を飛び越して和解したなら梯子を外される岸田首相はどうするつもりだ。アメリカ一辺倒で防衛費増やトマホークを購入して安心しているだけでいいのか。
北朝鮮のミサイルが日本本土上空を跨いで太平洋に落ちた現実にいまだに対処方法は国として発言していない。遺憾である。

 本年は、ウクライナ情勢、中国台湾、インド中国とわが国にとって他人事ではない危険な軍事状況が予想される。

 弊会としても金だけ使って安心している日本政府に対して自主独立の確立を強く訴えていかなければならないと思うのだ。

 末尾に、結成五〇周年を迎え、さらなる前進を勝ち取っていくわが一水会に今後も皆様のご支援ご鞭撻のほどをよろしく申し上げます。

令和五年一月吉日