皆様、新年明けましておめでとうございます。
本年も皆様にとって良き年となりますよう心よりお祈り申し上げます。
さて、二〇二二年度の三島由紀夫・森田必勝両烈士追悼恢弘祭を無事終えることができましたこと、改めて御礼申しげます。
私事ではございますが、恢弘祭にあたり、司会という大役を務めさせて頂きました。一年を通して三島由紀夫・森田必勝両氏の研究をしておりますが、恢弘祭は身の引き締まる特別な日です。
また前田日明先生にご講演いただき大変勉強になりました。皆様にとって二〇二二年はどのような年だったでしょうか。お一人お一人にご自身のニュースがおありだと思います。
二〇二二年世界では二月のロシアによるウクライナ侵攻、国内では七月の安倍元首相銃撃事件という痛ましい事件がいまだ記憶に新しいのではないでしょうか。
当会最高顧問である鈴木邦男の言葉を引用したいと思います。
「現代において、みんな戦争は悲惨だからTVや映画では「愛」や「勇気」があったとまとめて伝えようとしている。それで許されるのだろうか。実際戦争なんて愛も勇気もないのだ。
戦争はロマンや憧れじゃ解決されない」
時は経ち、神風特攻隊は海を渡り「KAMIKAZE ATTACK」(現在は自爆テロといわれているようですが)となり世界は未だ戦争・内戦が終わることはありません。
日本では散華した英霊を時に桜花になぞらえてまいりました。
最後に、散る花(桜)を詠んだ有名な歌をご紹介し、私の新年のご挨拶とさせて頂きます。
・願はくは花の下にて春死なむその如月の望月のころ(西行法師)
・世の中に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし(在原業平)
・しき嶋のやまとごころを人とはば朝日ににほう山ざくら花(本居宣長)
・今日咲きて明日散る花の我が身かな如何でその香を清くとどめん(大西瀧治郎)
・散るをいとふ世にも人にもさきがけて散るこそはなと吹く小夜嵐(三島由紀夫)