一月二十一日(日)、埼玉県川口市の貸会議室で「日本クルド交流連絡会」の発足式が行われた。発足式には約三十名が参加。マスメディア各社からの記者も取材に駆けつけた。「日本クルド文化協会」等、川口市在住のクルド人も多数参加。また一水会を始めとする日本人愛国者、「在日クルドと共に」「クルド文化教室」等のクルドと馴染みのある方々も参加した。

 顧問に就任した東京外国語大学講師のワッカス・チョーラク氏が同会発足の趣旨説明を述べ、続いてメンバーの自己紹介が行われた。

 事務局長には川口市在住三十三年、愛国者機関誌『維新と興亜』の編集長・坪内隆彦氏。代表世話人には川口市民で「クルド文化教室」を運営し、クルド料理や手芸等を教えている中島直美さんが就任した。

 稲川和成・川口市議会議員他、日本側から八人、クルド側から八人が理事に就任。また一水会・木村三浩代表も顧問に就任。

 同連絡会の趣旨はあくまでも日本とクルドの相互理解、文化交流の促進にあり、政治活動は伴わない。

 川口市は長年、「多文化共生の街」として、中国・ベトナム他多くの外国人の住民を受け入れてきた。クルド人も同様である。

 だが昨年から、在日クルド人をターゲットにした排外運動が目立っている。大抵はSNSを通じた誹謗中傷が主だが、彼らの社会・文化活動を阻害する動きもあった。

 発足式に際して、ある問題が早速提起された。クルド人の伝統である祝祭「ネウロズ」の開催を県営公園に申し込んだところ、講演を管理する責任担当部署より「楽器演奏の禁止」という条件の提示がなされたとのこと。クルド人への抗議が殺到した為だが、何の根拠もないフェイク情報に踊らされたヘイトスピーカーが、クルド人の文化伝統を否定するなど、あってはならないだろう。

 昨年から一水会を始めとする愛国者有志で、クルドのグループと一緒に合同パトロールが行われ、「ルールの遵守」を日本語・クルド語・トルコ語で書かれた呼びかけたビラも配っている。

 クルド人もアジアの同胞であり、良き隣人である。彼らがルールを守り、日本の社会を形成するのであれば、これを助ける義務もあるだろう。本会の発足が相互理解に繋がって行くことを期待する。  (編集部)