2月15日午後6時半より、NMF新宿南口ビル・R3C貸会議室セミナールームにて、第240回一水会フォーラムが開催された。
まず、1月11日に逝去した一水会創設者のひとり・鈴木邦男最高顧問を追悼し、参加者全員で黙祷を捧げた。
続いて一水会会員による活動報告が行われた。機関紙『レコンキスタ』2月号の紙面紹介に続き、三村真一朗編集委員は在日米軍基地が漏出元とされるPFAS問題を取り上げた。続いて青年局・国際部担当の戸山國彦が1月20日よりスタートした「レコンキスタOnline」が好調なスタートで始まったことを報告し、「今年は弊会のデジタル元年とし、グローバリズムに打ち勝てる民族多元的な世界を目指して各国のナショナリストとの連帯を更に強めていきたい」と意欲を示した。海野学青年局次長は、「前身の勉強会に続き、フォーラムの開催だけでも20年以上になる。講師調整などを毎月継続できているのは活動の実」とした上で、内田樹氏・佐高信氏の追悼文を紹介し、議論でわからないことがあれば、「あ、そうか!」と素直に認めた鈴木顧問を偲んだ。最後に締めくくりとして、木村三浩代表が改めて対米自立の意義を確認するとともに、Kダブシャイン講師を紹介。午後7時に講演「ウクライナ政権は米ネオコンの傀儡か」が始まった。
講師はラッパーのKダブシャイン先生。木村代表とは20年来の交流があり、靖国神社にともに参拝し、『レコンキスタ』のインタビューにも応じて頂くなど、弊会との活動にも度々参加されている。またロシア、南オセチアなどを視察訪問しており、ロシア自民党・ジリノフスキー党首とも生前面談したことがある。
今回のフォーラムはKダブ講師のファンも駆けつけ、来場者は60名を超え、大盛況となった。
「フェイクニュースに対抗するには」
Kダブ講師は在米9年の経験を持つ国際派であるが、今回はその知識をいかんなく活かしてウクライナ情勢、米国の政治状況を語って頂いた。
ロシア軍のウクライナへの「特別軍事作戦」開始より、2月24日で1年を迎えるが、未だに日本の報道では「ロシア悪玉論」「ウクライナ善玉論」が圧倒的である。だがこれまでの報道を振り返っても、それが真実の姿なのだろうか?
一方的なバイアスがかかった情報が拡散され、それに疑念を呈しても「それは陰謀論だろ」と片づけられる。
これはウクライナ情勢だけでなく、米国トランプ前大統領をめぐる評価や、米大統領選挙においても見られる。トランプ支持者に浴びせられたレッテル「Qアノン」がそうだ。
講師には、米国での社会的分断の進展や、軍産複合体・ネオコン、所謂「DS(ディープ・ステート)」の正体について激白して頂き、フェイクニュースに対抗するには、国民側から正しい情報を知り、発信していく「サイバー・シビル・ウォー」が重要であると警鐘を鳴らされた。
講演の詳細は『レコンキスタ』3月号紙面に掲載し、またこの「レコンキスタOnline」でも掲載予定です。是非、お読み頂きたく存じます。
なお、故・鈴木顧問への献杯ではじまった恒例の二次会「意見交換会」にも多くの方にお越し頂き盛況となりましたので、あわせてご報告申し上げます。
ご来場頂いた皆様、そしてKダブシャイン先生、まことに有難うございました。