二〇二二年七月一日、駐日ベラルーシ共和国大使館は、ベラルーシ共和国独立記念日及びベラルーシと日本の外交関係樹立三〇周年に合わせ、フォーラム「ベラルーシと日本:対話回復への道筋」をベラルーシ商工会議所の協力のもと開催した。

 イベントには、外交官、日本の国会議員、首都東京をはじめ北海道、茨城、岐阜、大阪、広島など日本各地から、教育機関や市民団体、経済界の代表者らが参加。一水会・木村三浩代表も招待を受け出席した。

 ルスラン・イエシン駐日大使は、ベラルーシ人と日本人の間の友好と協力の架け橋を守り、橋を架け続け、制裁のフィルターを通してベラルーシ人を見ないよう、日本側に呼びかけた。

 フォーラムでは在北海道ベラルーシ共和国名誉領事の松浦勝人氏が登壇し、市民スポーツ及び文化交流促進のための団体「ゴシケヴィチの船」の設立を発表した。

 ルスラン・イエシン大使のスピーチ全文を掲載する。

大使スピーチ

 七月三日はベラルーシ共和国の独立記念日です。

 ベラルーシ人は、豊かな歴史をもっています。ヨーロッパの真ん中に住んでいる私たちは、その歴史の中で、公国、帝国、国家、政治システムの日の出と日の入りを見てきました。しかし、ベラルーシ人はここにとどまり、何度も大切な命を犠牲にして、この土地を守りました。

 私たちは、兄弟であるロシア人や他の国の仲間たちと一緒に、ベラルーシの大地で生活を立て直しました。そして、ベラルーシは、国連設立の原加盟国として、世界平和のために闘ってきました。ベラルーシは、経済や科学において良い結果を出し、そして、一番大切なこととして、平和を愛する勤勉な人々の生活水準を高めました。

 今、ベラルーシ人にとって仲間の支えが重要です。そして、私たちの仲間は世界中にたくさんいます。今日ここにいる皆さん、信頼できる真のベラルーシの友人たちに感謝します。

 三年前、私はベラルーシ人の代表として、今上天皇陛下の即位正殿の儀に出席しました。しかし、現在ベラルーシ人は、日本の外交や地域間協力において取り消し線を引かれています。

 皆さん、ベラルーシ人と日本人の友好と協力の架け橋を守り、橋を架け続けましょう!

 日本の政治家、国会議員、外交官、ビジネスマン。両国の外交関係樹立三十周年のいま、制裁や差別、偏見のフィルターを通してベラルーシ人を見ないでください。

ありがとうございました。

【月刊レコンキスタ令和四年八月号掲載】